中学を卒業してすぐ働きたい方や、高校を辞めて仕事を探している方にとって、中卒で就職できるかどうかは大きな不安です。この記事では文部科学省と厚生労働省の最新統計と、労働基準法などの条文をもとに中卒の就職の現実を整理しました。
結論:中学新卒でハローワークの紹介を希望した人の就職内定率は81.9%で、中卒と高卒の月給の差は男女別で1.4万〜1.8万円です。収入の差は学歴より雇用形態と賞与で大きく開き、製造業では中卒の賞与が全産業の中卒より約23万円多くなっています。
住み込みで働く方法は学歴不問の住み込み就職で稼げる職種と始め方にまとめました。この記事では住み込みの詳しい話には立ち入らず、中卒で就職するときに知っておきたい数字と制度を扱います。
18歳以上の方は、学歴を問わずに応募できる仕事を学歴不問の工場・製造業の求人一覧から探せます。15〜17歳の方の探し方は、後半の「15〜17歳で工場に就職するなら」で説明します。
中卒の就職は厳しい?数字で見る就職率・求人倍率・給料
中卒の就職が「厳しい」と言われるのは、中学卒業後すぐに就職する人がごく少なく、求人も少ないためです。ただし、ハローワークの紹介を希望した人の8割以上は内定を得ており、20代の月給は高卒とほとんど変わりません。
中学卒業後すぐに就職する人は0.2%
文部科学省の学校基本調査によると、令和7年3月に中学校などを卒業した人のうち、就職した人の割合は0.2%(男子0.3%・女子0.1%)でした。昭和25年3月の卒業者では45.2%だったので、中学卒業後すぐに働く人は大きく減っています。
一方で、中卒で働いている人は少なくありません。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)では、10人以上の民営事業所で働く一般労働者のうち、最終学歴が中学の人は約59万人と集計されています。
中学新卒の求人倍率は2.55倍・就職内定率は81.9%
厚生労働省は毎年、学校やハローワークの職業紹介を希望した中学・高校の新卒者について、求人と内定の状況をまとめています。令和8年3月卒業者の結果は次のとおりです。
| 区分 | 中学新卒者 | 高校新卒者 |
|---|---|---|
| 求人数 | 888人 | 498,722人 |
| 求職者数 | 348人 | 121,079人 |
| 求人倍率 | 2.55倍 | 4.12倍 |
| 就職内定者数 | 285人 | 119,770人 |
| 就職内定率 | 81.9% | 98.9% |
厚生労働省「令和7年度 高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」(令和8年3月末現在・令和8年6月29日の訂正版)を基に作成。求職者数は紹介を希望した人(中学はハローワーク、高校は学校またはハローワーク)、就職内定者数はその紹介で内定した人だけの数です。
中学新卒向けの求人数は、高校新卒向けの約560分の1しかありません。とはいえ求職者1人に2.55件の求人があり、紹介を希望した人の81.9%が3月末までに内定を得ています。
中学生の就職は、学校やハローワークの職業紹介を通じて進みます。令和8年3月卒業者の場合、ハローワークでの求人受付は令和7年6月1日以降、選考・内定の開始は令和8年1月1日以降(積雪指定地域は令和7年12月1日以降)と申し合わされていました。
高校を中退した人や、卒業から時間がたった人は新卒の枠に入らないため、一般の求人に応募します。
中卒と高卒の月給差は男女別で1.4万〜1.8万円|差が大きいのは賞与
賃金構造基本統計調査(令和7年)で、学歴別の月給(所定内給与額)と年間賞与を年齢ごとに比べました。所定内給与額は、残業代や深夜勤務手当・交替手当を除いた金額です。
| 年齢 | 中卒の月給 | 高卒の月給 | 中卒の年間賞与 | 高卒の年間賞与 |
|---|---|---|---|---|
| 19歳以下 | 20万2,100円 | 20万9,400円 | 6万3,000円 | 15万9,300円 |
| 20〜24歳 | 23万8,400円 | 22万5,200円 | 22万600円 | 53万5,100円 |
| 25〜29歳 | 25万5,000円 | 25万1,700円 | 42万6,500円 | 61万700円 |
| 全年齢(平均年齢) | 28万7,600円(50.0歳) | 29万7,200円(46.8歳) | 54万4,700円 | 78万2,600円 |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」一般労働者・産業計・民営事業所(企業規模10人以上)・男女計を基に作成。月給は令和7年6月分、年間賞与は令和6年1年間の賞与・期末手当などの特別給与額です。
男女計の全年齢平均どうしでは差は9,600円ですが、中卒は男性の割合が高く平均年齢も高いため、差が小さく出ます。男女別に比べると、男性で1万8,400円、女性で1万4,000円の差があります。
20代の男女計では、中卒の月給は高卒と同じか、わずかに上回ります。大卒の月給(39万6,300円)とは約11万円の差です。
年間賞与は20〜24歳で約31万円、全年齢で約24万円の差がありました。中卒の収入で差がつきやすいのは、月給よりも賞与です。
残業代などを含む月給(きまって支給する現金給与額)の12か月分に賞与を足した年収の目安は、中卒が約439万円、高卒が約474万円です(全年齢・編集部計算)。高卒の年収の水準は高卒の平均年収と年代別の目安で解説しています。
女性は内定率・月給とも男性より低い
中学新卒の就職内定率を男女別に見ると、男子88.1%に対して女子は60.8%で、前年より9.5ポイント下がりました(令和8年3月末現在)。中卒の月給も、男性30万3,300円に対して女性23万1,000円です。製造業で働く中卒女性の月給は21万3,100円でした(令和7年)。
工場には重い物を扱わない工程もあります。男女別のきつさや職種の違いは製造業の楽な職種と男女別のきつさ比較で比べられます。
収入を左右するのは学歴より雇用形態|10人以上の民間企業で働く中卒の正社員割合
賞与の差を考えるうえで見ておきたいのが雇用形態です。同じ調査で中卒と高卒の一般労働者を、「正社員・正職員」と「正社員・正職員以外」に分けて比べました。
| 区分 | 月給(所定内給与額) | 年間賞与 | 平均年齢 | 一般労働者に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 中卒・正社員 | 30万6,900円 | 65万1,900円 | 48.7歳 | 約78% |
| 中卒・正社員以外 | 21万8,600円 | 16万1,500円 | 54.8歳 | 約22% |
| 高卒・正社員 | 31万4,000円 | 90万7,800円 | 45.4歳 | 約81% |
| 高卒・正社員以外 | 22万4,400円 | 24万900円 | 52.7歳 | 約19% |
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」雇用形態別(産業計・民営事業所・企業規模10人以上・男女計)を基に作成。正社員は「正社員・正職員」の区分です。割合は労働者数から編集部が計算し、短時間労働者は含みません。
中卒の正社員と正社員以外では、月給で8万8,300円、年間賞与で49万400円の差があります。所定内給与の12か月分と賞与を足して年額に直すと、約155万円の差です(編集部計算)。
ただし正社員以外には60歳以上が約45%含まれるため、年齢の違いも混ざった差です。20代どうしで比べると、年額の差は約97万〜125万円でした。
中卒の正社員と高卒の正社員の月給差は7,100円なので、学歴よりも正社員かどうかで収入が大きく変わります。
正社員の割合は年齢で大きく違います。10人以上の民間企業でフルタイムで働く中卒のうち、正社員は全年齢で約78%ですが、10代では約59%で高卒(約94%)との差が大きくなります。20代前半は約74%で、20代後半から50代までは8割を超えます。
若いうちに正社員を目指す方法は、フリーターから工場の正社員に受かる5つの条件も参考になります。
中卒の就職先に工場が向いている3つの理由
中卒で就職するなら、工場の仕事は有力な選択肢です。統計と制度から理由を3つに整理しました。
1. 中卒が長く働き続けやすく、賞与も多い
中卒の一般労働者がいちばん多い産業は製造業で、平均勤続年数は16.7年でした。中卒が1万人以上働く産業の中では最も長く、全産業の中卒(13.7年)より3年長くなっています。
年間賞与は77万4,700円で、全産業の中卒(54万4,700円)より約23万円多い水準です。月給は28万6,000円で全産業とほぼ同じですが、10代では19万3,600円と全産業(20万2,100円)よりやや低めです。製造業の中卒のうち正社員は約80%でした(令和7年賃金構造基本統計調査・民営事業所・企業規模10人以上。割合は編集部計算)。
2. 学歴不問・未経験OKの求人から始められる
工場の求人には、応募資格に「学歴不問」「未経験OK」と書いたものがあります。組立や検査などの仕事は、学歴ではなく勤務時間帯や作業内容で選べます。
職種ごとの仕事内容や向き不向きは、工場のおすすめ職種15選と楽さ・年収の比較で比べられます。18歳以上の方は、職種未経験OKの工場・製造業求人から条件に合う仕事を探せます。
3. 資格や技能検定は学歴を問わず受けられるものがある
工場で役立つ資格には、学歴を受験の条件にしないものがあります。危険物取扱者の乙種・丙種は誰でも受験でき、国家検定の技能検定は3級なら実務経験が6か月未満でも受検できます。資格と学歴の関係は、後の早見表で詳しく見ていきます。
15〜17歳で工場に就職するなら|できない仕事の早見表
中学を卒業したばかりの15〜17歳は、労働基準法で「年少者」として守られています。満15歳になった後の最初の3月31日が終わるまでは働けず、一般的には中学校を卒業した年の4月1日から働けます(第56条)。
働き始めてからも、18歳になるまでは夜勤や危険な作業に就けません。工場の仕事に関係の深いものを抜き出すと次のとおりです。
| 工場の作業・働き方 | 15〜17歳 | 18歳以上 | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 日勤の組立・検査・梱包など(重量物や危険な機械を扱わない作業) | 就ける | 就ける | 年少者労働基準規則第8条の各号などに当たらない範囲 |
| 夜勤(午後10時〜午前5時) | 原則不可(交替制で働く16歳以上の男性などは例外) | 可 | 労働基準法第61条 |
| 1日8時間・週40時間を超える残業、法定休日の出勤 | 原則不可 | 可(36協定の範囲内) | 労働基準法第60条 |
| 重い物を扱う作業 | 年齢・性別ごとの重さ以上は不可(下の表) | 年少者の制限は対象外 | 年少者労働基準規則第7条 |
| 運転中の機械の掃除・注油・検査・修繕 | 不可 | 可 | 労働基準法第62条 |
| フォークリフトの運転(大きさを問わない) | 不可 | 最大荷重1t以上は技能講習、1t未満は特別教育を受けた後に可 | 年少者労働基準規則第8条第7号(運搬機の運転。フォークリフトが当たることは滋賀労働局の一覧による) |
| クレーンの運転・玉掛け | 不可(2人以上で行う玉掛けの補助作業を除く) | 荷重に応じて免許・技能講習・特別教育を受けた後に可 | 年少者労働基準規則第8条第3号・第10号 |
| プレス機械の金型やシャーの刃部の調整・掃除 | 不可 | 可 | 年少者労働基準規則第8条第15号 |
| 高さ5m以上で墜落のおそれがある場所の作業 | 不可 | 可 | 年少者労働基準規則第8条第24号 |
| ガス溶接 | 不可 | 技能講習の修了後に可 | 年少者労働基準規則第8条第29号(滋賀労働局の一覧による) |
| 有機溶剤など有害物の蒸気や粉じんが出る場所の作業 | 不可 | 可 | 年少者労働基準規則第8条第33号(有機溶剤が当たることは滋賀労働局の一覧による) |
| 冷凍庫内など著しく寒い場所や、高熱物を大量に扱う作業 | 不可 | 可 | 年少者労働基準規則第8条第36号・第37号 |
| 強烈な騒音が出る場所の作業 | 不可 | 可 | 年少者労働基準規則第8条第40号 |
労働基準法第60〜62条、年少者労働基準規則第7条・第8条(e-Gov法令検索)、滋賀労働局「各種技能講習・受講条件等一覧(抜粋)」を基に作成。年少者労働基準規則第8条は第1号から第46号まで業務を定めており、この表は工場に関係の深いものの抜粋です。18歳以上の「可」は年少者の制限が無いことを示します。
夜勤と残業は原則できない
18歳未満は、午後10時から午前5時までの深夜に働けません(第61条)。工場で主な例外になるのは、交替制で働く16歳以上の男性です。
1日8時間・週40時間を超える残業や、法定休日の出勤も原則としてできません。第60条は、その根拠になる第36条の協定(36協定)を18歳未満には適用しないと定めています。変形労働時間制で1日8時間を超えるシフトも、原則として組めません。
日勤と夜勤の給料の違いは日勤と夜勤の給料差と働き方の違いで解説しています。
重い物とフォークリフトには制限がある
年少者労働基準規則は、18歳未満が扱える重さの上限を年齢と性別で決めています。次の重さ以上の物を扱う業務には就けません。
| 年齢・性別 | 断続作業 | 継続作業 |
|---|---|---|
| 16歳未満・女性 | 12kg | 8kg |
| 16歳未満・男性 | 15kg | 10kg |
| 16〜17歳・女性 | 25kg | 15kg |
| 16〜17歳・男性 | 30kg | 20kg |
年少者労働基準規則第7条(e-Gov法令検索)を基に作成
フォークリフトの運転(大きさを問わず)や、クレーンの運転・玉掛けにも18歳未満は就けません。資格は18歳になってから取る計画を立てましょう。
労働契約には親の同意が要る
18歳未満は民法上の未成年者で、労働契約を結ぶには親などの法定代理人の同意が必要です(民法第4条・第5条)。ただし親が本人に代わって契約を結ぶことはできず、賃金も本人が受け取ります(労働基準法第58条・第59条)。
会社には18歳未満の年齢を証明する戸籍証明書を備え付ける義務があり、入社時に提出を求められることがあります(第57条)。このほか、解雇された18歳未満が帰郷するときの旅費の定めもあります(第64条)。
15〜17歳の仕事探しは学校とハローワークに相談する
15〜17歳で仕事を探すときは、在学中なら中学校の進路指導の先生、卒業後や高校を辞めた後ならハローワークに相談しましょう。ハローワークの「わかものハローワーク」や「わかもの支援コーナー」は、正社員を目指すおおむね35歳未満の人を無料で支援しています。
働くことに不安がある15〜49歳の人は、地域若者サポートステーション(サポステ)も利用できます。ハローワークの使い方はハローワーク初めての流れと相談のコツで解説しています。
中卒から工場で収入を伸ばす資格|学歴の条件早見表
工場の資格には、学歴を問わないものと、学歴で必要な実務経験の年数が変わるものがあります。主な資格の条件を公式情報で確かめました。
| 資格 | 学歴の条件 | 18歳未満の注意 |
|---|---|---|
| 危険物取扱者(乙種・丙種) | なし(誰でも受験できる) | 爆発・発火・引火のおそれがある取扱い業務には就けない |
| フォークリフト運転技能講習 | なし(持っている運転免許や経験で免除される科目が変わる) | フォークリフトの運転業務に就けない(荷重を問わない) |
| 玉掛け技能講習 | なし(クレーン関係の免許や経験で免除される科目が変わる) | 玉掛けの業務に就けない(補助作業を除く) |
| 技能検定(3級・2級・1級) | 実務経験が基本。3級は6か月未満でも可、2級は2年以上、1級は7年以上(職業訓練歴・学歴で短縮される場合あり) | — |
| 衛生管理者(第一種・第二種) | 高卒・高卒認定の合格者・普通課程の職業訓練(一部)の修了者は労働衛生の実務3年以上。学歴を問わない場合は10年以上 | — |
消防試験研究センター・滋賀労働局「各種技能講習・受講条件等一覧(抜粋)」・中央職業能力開発協会・安全衛生技術試験協会の公式ページ(2026年9月29日確認)と年少者労働基準規則第8条を基に作成
衛生管理者のように、中卒のままでは実務10年が必要でも、高卒認定試験に合格すれば3年に縮まる資格もあります。資格にかかる費用を会社が負担する制度は資格取得支援制度の中身と対象資格で解説しています。
フォークリフトの費用と日数はフォークリフト免許の費用と最短日程にまとめました。危険物は危険物取扱者の難易度と乙4の取り方、技能検定の例は機械保全技能士の難易度と取り方が参考になります。
高卒認定試験に合格すると変わること
高等学校卒業程度認定試験(以下、高卒認定)は、受験する年度の終わりまでに満16歳以上になる人が受けられます。試験は年2回で、令和8年度は8月と11月の日程です。
文部科学省の令和5年度調査では、採用試験で高卒認定の合格者を「高卒と同等」とした企業は32.8%でした。企業の5割以上は「合格者が受けに来たことがなく、決めていない」と答えており、扱いは会社によって違います。
応募したい会社が決まっていれば、高卒認定の扱いを面接や問い合わせで確かめると確実です。
中卒で正社員として工場に就職する3つのルート
中卒から工場の正社員を目指す道は、大きく分けて3つあります。自分の年齢や急ぎ具合に合わせて選びましょう。
1. 正社員の求人に直接応募する
求人票の学歴欄が「不問」で、雇用形態が「正社員」の求人を選べば、最初から正社員を目指せます。10人以上の民間企業では、20代後半から50代の中卒でフルタイムで働く人の8割以上が正社員で、学歴だけで道が閉ざされるわけではありません。
2. 契約社員や派遣から正社員・直接雇用に切り替える
最初は契約社員や派遣で入り、働きぶりを認められて正社員になる道もあります。正社員登用の実績があるかどうかは、応募前に求人票や面接で確かめましょう。
派遣から直接雇用へ切り替える流れは、工場の派遣から直接雇用への切り替え方と年収の変化で解説しています。
3. 職業訓練で技能を身につけてから就職する
都道府県立の職業能力開発校には、中学・高校の卒業者などを対象にした1年または2年の普通課程があります。訓練科の例には機械加工科や自動車整備科があり、工場で使う技能を学んでから就職できます(厚生労働省「ハロートレーニング(学卒者訓練)」)。
履歴書の学歴欄と面接での伝え方
履歴書の学歴欄には、中学校の卒業年月と「〇〇中学校 卒業」を書きます。高校を中退した場合は、入学した年月と中途退学した年月を1行ずつ書き、中退を隠さないことが大切です。
面接で進学しなかった理由や中退の理由を聞かれたら、事実を短く伝えたうえで、今は働いて何をしたいかに話をつなげましょう。書き方の例は製造業の履歴書・職歴欄の書き方と例文、質問の例は製造業の面接でよく聞かれる質問と回答例にまとめています。
まとめ|中卒で工場に応募する前に確かめる8項目
中卒の就職は求人が少ない一方で、紹介を希望した人の8割以上が内定を得ており、20代の月給は高卒と大きく変わりません。収入を伸ばす鍵は、正社員の求人を選ぶことと、18歳以降に資格を積み上げることです。応募前に次の8項目を確かめてください。
- 学歴欄が「不問」か(「高卒以上」なら応募できない)
- 年齢欄に「18歳以上」とあれば、その理由(深夜業・危険な作業など)
- 雇用形態(正社員・契約社員・派遣)と、正社員登用の実績
- 勤務時間帯(日勤のみか交替制か、深夜勤務の有無)
- 配属される作業(重い物・フォークリフト・有機溶剤を扱うか)
- 賞与の有無と、前年度の支給実績
- 資格取得支援の対象資格と、費用の負担
- 寮・社宅の有無と費用
求人票全体の読み方は工場の求人票で確かめる10項目で解説しています。18歳以上の方は、全国の工場・製造業の求人から条件に合う仕事を比べてみてください。
よくある質問
Q. 中卒で就職できる確率は?
令和8年3月卒業で、ハローワークの紹介を希望した中学新卒者の就職内定率は81.9%でした(3月末現在)。
Q. 中卒で就職できるのは何歳から?
満15歳になった後の最初の3月31日が終わると働けます。一般的には中学校を卒業した年の4月1日からです。
Q. 中卒で就職したら給料はいくらですか?
令和7年の中卒の月給(所定内給与額)は、全年齢の平均で28万7,600円、19歳以下で20万2,100円です。
Q. 中卒でも正社員になれますか?
なれます。10人以上の民間企業でフルタイムで働く中卒の約78%が正社員です(10代では約59%)。
Q. 15歳・16歳でも工場で働けますか?
重い物や危険な機械を扱わない日勤の作業なら働けます。原則として深夜勤務や残業、フォークリフトの運転はできません。
Q. 中卒でも取れる資格はありますか?
危険物取扱者の乙種・丙種は誰でも受験できます。技能検定の3級も、実務経験6か月未満で受検できます。
参照元
- 文部科学省「令和7年度学校基本統計(学校基本調査の結果)確定値について」
- 政府統計の総合窓口(e-Stat)学校基本調査 年次統計「卒業者に占める就職者の割合(昭和25年〜)」
- 厚生労働省 令和7年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(令和8年3月末現在)(一部訂正版)
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
- e-Stat 令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類「学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
- e-Stat 令和7年賃金構造基本統計調査 雇用形態別「雇用形態、学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」(正社員・正職員)(正社員・正職員以外)
- e-Gov法令検索「労働基準法」第56条〜第64条
- e-Gov法令検索「年少者労働基準規則」第7条・第8条
- e-Gov法令検索「民法」第4条・第5条
- 滋賀労働局「各種技能講習・受講条件等一覧(抜粋)」
- 厚生労働省「わかものハローワーク」
- 厚生労働省「地域若者サポートステーション」
- 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験」
- 文部科学省「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査結果(令和5年度)」
- 安全衛生技術試験協会「第一種・第二種衛生管理者の紹介」
- 消防試験研究センター「危険物取扱者試験 受験資格」
- 中央職業能力開発協会「技能検定のご案内」
- 厚生労働省「ハロートレーニング(学卒者訓練)」
数値は2026年9月29日時点で確認した公表内容です。制度や統計は更新されることがあるため、応募や受験の前に各機関の最新情報を確かめてください。
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