住み込み管理人の仕事に夫婦で応募したい。でも、具体的にどんな業務をするのか、給料はいくらなのか分からない。そんな疑問を持つ方に向けて、住み込み管理人の全体像を整理しました。
筆者は工場の住み込み寮で3年間暮らしていました。寮の管理人夫婦とは毎日顔を合わせる間柄で、現場の実感として管理人の仕事ぶりや暮らしぶりをよく見てきました。その経験も交えながら解説します。
住み込み管理人とは?
住み込み管理人とは、マンション・ビル・寮・社宅などの建物に居住しながら管理業務を行う仕事です。管理人室や専用住居が用意されるため、住居費がかからない(または大幅に軽減される)のが特徴です。
住み込み管理人の主な勤務先
| 勤務先 | 特徴 | 求人の多さ |
|---|---|---|
| 分譲マンション | 住民対応が中心。日勤が多い | 多い |
| 賃貸マンション | 入退去の立会いも担当 | やや多い |
| 企業の社員寮 | 食事の手配を含む場合あり | 普通 |
| ビル・商業施設 | 設備管理の比重が高い | やや少ない |
| 学生寮・合宿所 | 生活指導的な役割も | 少ない |
分譲マンションの管理人が求人数としてはもっとも多く、夫婦での募集も多い傾向にあります。
住み込み管理人の仕事内容
住み込み管理人の業務は「日常管理」と「緊急対応」に大きく分かれます。
日常管理業務
緊急対応
日常業務は朝8時〜夕方5時頃が一般的です。ただし住み込みの場合、夜間の緊急対応が発生する可能性はあります。私が住んでいた工場寮の管理人夫婦も、深夜に水道管が破裂した際に対応しているのを見かけました。
住み込み管理人の給料相場
住み込み管理人の給料は、勤務先の規模や業務範囲によって変動します。
月収の目安
| 条件 | 月収(1人あたり) |
|---|---|
| 小規模マンション(30戸以下) | 15万〜20万円 |
| 中規模マンション(30〜100戸) | 18万〜25万円 |
| 大規模マンション(100戸以上) | 20万〜28万円 |
| 企業の社員寮 | 18万〜25万円 |
夫婦2人で勤務する場合、世帯月収は30万〜50万円になります。住居費がかからないため、実質的な可処分所得は額面以上に高くなるのが魅力です。
年収の実態
年収に換算すると、1人あたり200万〜350万円程度です。ボーナスが支給される管理会社もあり、その場合は年収300万〜400万円に達することもあります。
住居費(東京23区のワンルームで月8万〜10万円)がゼロになる点を考慮すると、実質年収は100万円以上プラスになる計算です。
夫婦で住み込み管理人に応募するメリット
1. 業務を分担できる
清掃は夫、受付対応は妻というように役割分担すれば、1人あたりの負担が大幅に軽減されます。夫婦で協力することで、業務の質も安定しやすくなります。
2. 世帯収入が安定する
2人分の給料に加えて住居費ゼロ。社会保険が完備されている管理会社なら、老後の年金も2人分積み上がります。
3. 緊急時に交代できる
夜間の緊急対応が必要な場面で、夫婦で交代しながら対処できます。1人で管理人をする場合と比べて、心身の負担が小さくなるでしょう。
4. 通勤時間ゼロ
建物内に住んでいるため、通勤時間は実質ゼロです。朝の準備もゆとりを持って進められます。
5. 採用で有利
管理会社は「夫婦での応募」を歓迎する傾向があります。2人体制で安定した管理が期待できるため、単身者よりも採用されやすい職種です。
住み込み管理人の注意点
プライベートの確保
住民から見ると管理人は24時間いる存在です。休日でも声をかけられる場面は避けられません。「管理人室にいないときは対応不可」というルールを明確にしておくのが大切です。
住居の広さ
管理人室は1DK〜2DKが一般的です。夫婦2人で暮らすには手狭に感じる場合もあるため、内見時に広さを必ず確認してください。
退職=退去
住み込み管理人を辞める場合、管理人室からの退去も必要になります。次の住居の確保を見据えて計画的に行動しましょう。退去までの猶予期間は契約書で確認しておくのが安心です。
健康管理
清掃業務は体力を使います。年齢を重ねてからの転職先として人気がありますが、腰痛や膝の不調がある方は業務内容を慎重に確認してください。
他の住み込み職種との比較
住み込み管理人と、他の住み込み職種を比較しました。
| 項目 | 住み込み管理人 | 工場の住み込み | リゾートバイト |
|---|---|---|---|
| 月収(1人) | 15万〜28万円 | 25万〜35万円 | 18万〜25万円 |
| 住居タイプ | 管理人室(建物内) | 寮・アパート | 寮(共同生活が多い) |
| 夫婦応募 | 歓迎されやすい | カップル寮あり | 可能だが限定的 |
| 体力的負担 | 中程度 | やや高い | 職種による |
| 年齢層 | 50〜60代が多い | 20〜40代が中心 | 20〜30代が中心 |
| 長期安定性 | 高い | 正社員なら高い | 短期〜中期 |
現場の実感としては、50代以上で安定した住み込みの仕事を探すなら管理人が有力です。一方、20〜40代で収入を最大化したいなら工場の住み込みの方が向いています。
工場の住み込みは未経験でも月収25万円以上が狙え、正社員登用の道も開かれています。製造業の住み込み求人はものづくりキャリアナビの求人検索から探せます。
まとめ
住み込み管理人は、夫婦で応募できる数少ない住み込み職種です。住居費ゼロで世帯月収30万〜50万円を確保でき、体力的な負担も工場勤務ほど大きくありません。
関連記事: 住み込みの仕事おすすめ7選|経験者が選び方と注意点を解説も合わせてご覧ください。
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*筆者: 本田健一 / 工場勤務15年・住み込み寮生活3年の経験をもとに執筆*
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